高額なマンションで有名な野村紘一代表

株式会社アルテカの野村紘一代表は、1975年に会社を立ち上げて今もリーダーシップを発揮している、とてもバイタリティ溢れる人物です。約45年の社史において特筆すべきは、大ヒット商品を今も販売していること、そして借金をすることなく安定経営している2点です。前者の大ヒット商品は、今や誰もが知る1部屋1億円以上の億ションで、ベルテやエイムといったブランドが代表的です。都内でも平均1500万円くらいだった当時は、1億円のマンションが売れると考える人が限られていました。
しかし、野村紘一代表は間違いなくニーズがあると考え、思い切って販売に乗り出しています。結果はあっという間に完売に至り、世間に浸透したり受け入れられるようになりました。億ションの誕生は経済成長を見越した商品開発によるもので、見事に予測が的中した形です。今でこそ企業の代表を務めていますが、創業当初は試行錯誤続きで、必ずしも経営が安定していたとはいえないです。
ところが、試行錯誤によってノウハウの蓄積が起こり、やがて安定経営の基礎が踏み固められています。その結果、大ヒット商品のロングセラーと並ぶ、後者の無借金経営が実現しました。約45年にも及ぶ歴史は決して平坦ではなく、常に新しい価値を追求し続けてきた連続です。
野村紘一代表が経営者として成功した理由には、生活総合産業を担うという、確固たる信念があるといえます。住宅分野を中心に事業を展開していますが、衣食も含めて社会に貢献する、そういった広い視野でビジネスが行われてきているのが特徴です。それはマンションという特定の分野を超えて、街づくりを手掛けるまでになっています。今でこそコンシェルジュを配するマンションは珍しくありませんが、コンシェルジュを備える住宅の開発も、生活総合産業の考え方に基づくものです。ただ、今も億ションは株式会社アルテカの柱で、そこから野村紘一代表は土地創業開発事業を拡大しています。日本で初めて等価交換方式を採り入れたり、ノウハウを活かして海外展開するなど、どの時代でも一歩先を行く経営が行われてきたのが、今も注目を集め続けている理由です。