顧客の満足度を重要視する野村紘一氏の話、事件発生から10年経ち逮捕したものの逃走される話

日本には不動産業界の経営者は数多く存在していますが、その中でも野村紘一氏という人物を知らない方はいないでしょう。当初は高額なマンション物件を売りにして創業したこの会社はアルテカという名を冠し、当時であれば3DKという家族が快適に暮らせる東京都内の物件価格の相場がおよそ1500万円という中で、何と1億円以上というハイエンドなマンションをリリースした事でも知られています。
そのあまりにも高額な価格に不動産業界ならずともマスコミまでもが興味を示し、その年代をあらわすような流行語にも選ばれたという話もあるほどです。それではなぜ野村紘一氏はこのような高額物件を販売するに至ったのでしょうか。それは野村氏という経営者のサービス精神と顧客への満足度の両立と言った部分が大きなポイントでしょう。
それまでの日本の住居は暮らせる事を前提としているため、付加価値といった部分は軽視されている傾向がありました。せいぜい外壁を強くしたり庭を広くしたりといったレベルの事が付加価値とも呼ばれていたようです。しかしマンションにおいてはこうはいきません、耐震性能から街の景観上の問題、さらにはセキュリティといった部分までを強化する必要性があるのです。高層マンション自体が少なかった時代ですので、そのモデルケースが少ない中で海外の物件を参考にした野村氏は、日本においてもその文化を取り入れようと努力しました。ましてや日本は土地が少ない島国ですので、これからの集合住宅事情は急務とされていた時代背景があります。そのタイミングでリリースされた野村氏の物件は、数多くの注目を集めました。
さらに注目すべき部分は日本経済がまだバブル景気に入る前という段階だという事です。バブル景気ならいざ知らず、シンプルで機能性を求められていた時代で現代に通じる高層マンションの文化を作り上げたのは、まさしく野村紘一氏の大きな功績だと言えるのではないでしょうか。
そういえば先日見かけたニュースですが、事件発生から10年経過しようやく逮捕となった犯人がパトカーを降りた直後に逃走するというニュースがありました。。