野村紘一さんの手掛けた建築物に圧倒される

仕事で出張をしたとき、商談が比較的早くまとまったので、以前から興味を持っていた飲食店に立ち寄ることにしました。その飲食店はデザイナーが建築したビルの中にテナントとして入っていて、味が美味しいだけでなく、建築物の外観も珍しいことから名物のお店になっていました。
個人的に変わったデザインの建築物には興味があったので、近くに行ったついでに寄ってみたところ、想像以上に素晴らしくて驚かされました。その飲食店のオーナーも建築物に興味があるようで、ご自身でまわってきて圧倒されたものを写真撮影してファイルしていました。
見せてもらう機会があったので、食事を楽しみながら読んでみると、日本初のガラス張り高層階ビルも含まれてました。そのビルはこれまで多くのマンションを手掛けてきた野村紘一さんが手がけたもので、当時はガラス張りのビルなんて危険ではないかと話題になったことがあります。今ではガラス張りのビルというのは、都心だけでなく地方にも存在して、珍しいものではありません。
しかし当時はガラスが割れることはないのかという問い合わせもあったようで、メディアにも取り上げられました。あれから数十年がたっていますが、ガラスは一度も破損をしたことがなく、当時のままの状態で使用されています。野村紘一さんはガラス張りのビルに限らず、富裕層向けのマンションを手掛けることを発表したときも、建築業界からは成功することはないのではないかという指摘がありました。しかし自分の意志を曲げることなく突き進んだ結果、どちらも認められて、建築業界では名前を残すほどになりました。当時注目されたものは、今になっても色あせることがないところにおどろかされます。野村紘一さんのように、自信をもって決断したことであれば周囲が何を言おうと突き進む勇気を持ちたいです。そしていつかは野村紘一さんの手掛けた富裕層向けのマンションに住むことが夢になりました。