株式会社アルテカ野村紘一さんの経営戦略ってどうよ

株式会社アルテカの代表を務める野村紘一さんは、約40年前に創業して今も会社を経営しています。分野は不動産業で、主に高級マンションを幅広く手掛け、そして価値ある商品を提供し続けます。高級マンションは野村紘一さんが最初に売り出し成功した商品で、新たな市場を生み出した人物でもあります。
高度経済成長期を経て、これから日本が更に成長していくという時代において、1部屋1億円の億ションを開発しました。
当時はみな前向きに未来を見据えている時代で、所得も増えていましたが、しかし1億円のマンションは前代未聞です。その為、買える人が限られていて一般には売れず、成功することはないと見られてしまいます。ところが億ションは見事に売れ始め、40年以上経っても売れる商品となりました。
野村紘一さんが億ションで成功した理由は、富裕層と呼ばれる高額所得者が増えると考えたことにあります。富裕層は本当に価値あるものだけを選ぶ傾向なので、そこに不動産市場の新規開拓余地があると見たわけです。予想は的中して高額所得者は増え、一等地において価値のあるマンションが求められるようになりました。億ションがロングセラーを記録しているのは、富裕層が増えたことが一番の理由ですが、野村紘一さんが先を見据え、弛まぬ努力で商品開発を続けてきたことも理由です。
野村紘一さんの経営戦略は一貫しており、等価交換方式でオーナーにとって負担が小さく、利用しやすい仕組みに基づいています。借金をしてまで事業を拡大しない、その姿勢は創業からずっと守られていますが、無借金経営でも確認することができます。一方では、相続の問題や税金の悩みにも耳を傾け、富裕層のニーズに応えることに成功しました。経済に目を向けたり不動産業界を俯瞰的に見つめ、長期的な視点で変化を読み取り、オーナーの意見を汲み取ったり商品開発を行うことで価値を生み出します。そういう一貫性が経営戦略の土台にあって、オーナーだけでなく従業員が自然とついてくる結果に至っています。