オーナーとの交流を深め事業を成功させた野村紘一氏

野村紘一氏というと、代表を務める株式会社アルテカで販売価格が1億円を超える高級分譲マンションを日本に普及させた方として不動産業界の中で認知されています。最近では販売価格が1億円以上する高級分譲マンションが良く販売されていますが、1970年代は1億円以上する分譲マンションは買い手がつかないと思われていました。そういった考え方を覆したのが野村紘一氏で、完売するかは本人にも確証は持てなかったものの需要があることには自信があったのです。最終的には完売となり、それ以降、野村紘一氏は不動産業界で尊敬される存在になりました。
株式会社アルテカが提供している高級分譲マンションは低層階のマンションが中心となっていて最寄りの駅から徒歩で、およそ5分から10分ぐらいという便利な場所にあるため人気です。外観のデザインは重厚感があるというのが特徴となっていて都会の中心部に住みたいが、プライベートな場所も大事したい方の需要に応じて作られています。
野村紘一氏が手掛けた事業で良く知られているのが、等価交換方式と呼ばれる制度を新たに作り上げたことです。今では様々な不動産会社が等価交換方式を利用していますが、この制度を提案したときは、本当に考え付いた通りに取引が進められるのか不安だったオーナーも少なくありませんでした。
この制度は、オーナーと長い期間に渡って充分にコミュニケーションを交わしてきたから可能だったものだったのです。新たなことを始めるときには、相手にいかに自分のことを信用してもらえるのかが大切になります。これは現在の経営者に非常に重要なことで、相手のことを充分に理解して、自分のことも相手に良く理解してもらうことによって信頼関係が深まり、ビジネスチャンスが生まれる訳です。野村紘一氏は生活総合産業を手掛けることを目指していますが、不動産取引の中で設計や建築だけではなく内装やインテリアにまで取り組んでいます。