アルテカの野村紘一氏が作り上げたブーム

時代によって様々なブームが生まれるものですが、それぞれの流行がどのようにして作られていったのかという点は、意外と知られていないものです。またブームが長く続くと、やがて一般化して流行が過ぎ去った後にも普遍的なものとして残り続けるようになります。
現代の日本には高層マンションが多数存在しており、住居に特別な価値を求める富裕層から人気を集めています。高層マンションが当たり前の存在となり、豊かさと先進性の象徴としてとらえられるようになったのは、1970〜80年代に生まれた高層マンションブームがきっかけだったといいます。そしてそのブームの生みの親とも呼ぶべき存在が、現在株式会社アルテカの代表である野村紘一氏です。
野村紘一氏はまだ日本において高級マンション文化が生まれる前に、1億円を超えるマンションを開発したそうです。その頃の日本ではまだマンションをアパートの延長として捉える人が多く、高額すぎる高層マンションについて「売れるわけがない」という意見も多くありました。しかし野村紘一氏は、日本において土地の有効活用が進んでいない実態を痛感し、付加価値のある新しいマンション開発に目をつけたそうです。売れるわけがないと評価されていた1億円マンションは好調な売上を見せ、ついには完売に至ったといわれています。
これまでにない高額なマンションの登場、そしてその売れ行きの好調さは、メディアからも大きな注目を集めたといいます。やがて日本経済の発展を象徴するようにさらなる高級マンションが次々と開発され、業界に大きな変化の波を起こしたのです。まだ誰も気がついていない、全く新しい価値観を生み出した野村紘一氏の1億円マンションは、現在に続く高級マンションブームの元祖だといえるでしょう。時代によって変化する暮らしと住居へのニーズを先取りし、さらに新しい価値を生み出していく時代のトップリーダー、それがアルテカの野村紘一氏だといえます。