経営者としての能力が高い野村紘一

アルテカグループの野村紘一は、日本の高級マンションの走りであるベルテというマンションを開発して成功した社長です。今では高級マンションという存在も一般的ですが、その流れを作ったのは野村紘一の手腕の高さとも言えるでしょう。2010年には、当時の民主党から選挙にも出馬しており、残念ながら当選はしませんでしたが、その経営者としての手腕を買われて選挙の候補として選ばれたということなので、人格的にも素晴らしい人間であると言えるでしょう。
野村紘一が着目したのは、不動産に付加価値を付けるということです。日本は国土が狭いので、土地活用は遅れています。そんな日本の土地を有効活用するにあたっては、付加価値を付けることが相応しい解決方法になるでしょう。そこで生まれたのがベルテシリーズであり、高級マンションとして魅力ある不動産開発をしました。かつては三波春夫も住んでいた高級マンションの開発は成功し、現在も高級路線の物件を多数展開するなど勢いのある会社です。
アルテカは昭和50年の創業当時から黒字経営を成功させており、現在でも無借金経営を貫いています。普通の会社なら無借金経営はなかなかできることではありません。特に、不動産分野においては土地バブルを経験しており、ほかの会社ではそれによって経営破綻をしてしまうこともありましたし、その後に借金で苦しんでいる会社も少なくありません。全ては土地バブルという実態のないもので稼ごうとした罰でそうなってしまいました。しかし、アルテカの場合はそのような実態のないもので利益をあげていた訳ではありません。付加価値を高めるという経営哲学を貫き、決して余計なことには手を出さない挑戦的でありながら堅実な経営によって、磐石な体制を築いています。会社は10年で大半が消えると言われていますが、既に40年以上続く会社を作っている野村紘一の経営手腕は、実績が示しているとおり高いと言えるでしょう。