今の超高級マンションブームは野村紘一さんの仕掛け

今は超高級マンションといっても特段に驚くような事はありません。少し前ではブームのようにも言われましたが、既にそれはブームではなくムーブメントとなったといっても良いのかもしれません。このような事が考えられたのは野村紘一さんが仕掛けたからで、日本はこのような時代が来るという事を同氏は昔からイメージ出来ていたという事がまず驚くべきことだといって良いでしょう。今では当たり前ですが、この当たり前をはじめにするという事が如何に難しい事なのかという事を知っておく必要があります。
というのは、日本はバブルというものを経験していて、超高級マンションというのはそのような時からあったことはあったのです。そして、とんでもない値段がついてそれを買う人もいたという事も事実としてあります。ですが、それらはリーマンショックやバブルの崩壊によってアッというまに無くなったわけです。そうなると、今度は一転して超高級マンションなどは要らないし価値が無いというようにも考えられるようになり、野村紘一さんが考えるような億ションなどはその必要性すら疑われる時代に入ったといって良いでしょう。確かに同氏が今手掛けているような質の高いものでは無かったという事はありますが、当時でもそれなりにいい物件というのはあったかもしれません。ですが、そうした超高級マンションはほとんど不要というレッテルが張られて価値が暴落するという事が起きたわけで、そのような状況下になっても同氏は億ションの必要性を感じて造る事を止める事ありませんでした。その為今では先駆者というような事まで言われるわけですが、実は先駆者というのは適当なのではないかもしれません。実際は他にする人がいなかっただけで、同氏はそれまであったものを更に自分なりの改善を施して価値をさらに高めるという事をしていたわけで、他の人とは全く違う方向性を向いていたという事がこの事をみても分かるでしょう。